妊娠中かゆみの種類

多形妊娠疹(PEP,PUPPP)とはどんな症状?妊娠中に起こりやすい肌のかゆみとは

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妊娠中に全身がかゆくてたまらない、そんな症状で悩んでいる人は実は多いですよね。

実際私も、妊娠中に突然手足がかゆくなり、じんましんのような発疹が表れました。
見た目も気持ち悪いし、常にかゆくてストレスも溜まる毎日。特に深夜にかゆくて眠れなくて、
寝不足で仕事も集中できず・・・。隣でいびきをかいて寝ている夫にイライラする毎日が続きました。

毎日続くかゆみを何とかしたくてインターネットで調べたところ、妊娠中に発症する「多形妊娠疹」と
いう皮膚疾患がある事を知りました。
そこでこの記事では、多形妊娠疹について詳しく調べたことを解説していきます。

同じように妊娠中のかゆみで悩んでいる人の参考になれば幸いです。

「多形妊娠疹」とは?

多形妊娠疹は、妊娠後期に発症しやすい皮膚疾患のひとつです。全身、特に手足やお腹、お尻に
かゆみを伴う赤い発疹ができます。見た目は蕁麻疹のように少しぷっくりと膨らんでいる発疹で、
激しいかゆみを伴い掻きむしってしまうことで傷になってしまいます。

特に妊娠後期に発症しやすく、初めての妊娠で特に双子以上の多胎妊婦に見られることが多い症状です。
多形妊娠疹は英語では「polymorphic eruption of pregnancy(PEP)」、もしくは「pruritic urticarial
papules and plaques of pregnancy(PUPPP)」と言われています。

多形妊娠疹の原因とは

多形妊娠疹の原因は、実ははっきりとしていません。
多形妊娠疹は皮膚の炎症反応で、何かしらの刺激に対する過剰な炎症反応だと言われています。
しかし、その原因は不明だそうです。

妊娠中は体内のホルモンバランスが変化し、妊娠前には問題の無かった物質に突然アレルギー反応を
起こすこともあるそうです。また、体内の免疫力が低下して炎症を起こすことも考えられます。

多形妊娠疹だと思ったらまずは皮膚科へ

妊娠後期に突然かゆみが起こった場合や、全身に赤い発疹を伴うかゆみが現れた場合、多形妊娠疹の
可能性を疑ってみるのもよいでしょう。
その場合は、まずは早めに医師の診察を受けるのがおススメです。

妊娠中の皮膚疾患、まず行くのは皮膚科?産婦人科?

しかし、妊娠中に病院に行くとなると、気になるのは「どの科を受診すべきなの?」ということですよね。
診察内容によっては、お腹の赤ちゃんに影響が出てしまう心配もあります。

そんな時はまず、産婦人科に相談してみるのがよいでしょう。
実際私も、産婦人科に電話をして症状を伝えました。すると「皮膚科に行って診てもらってください」と言われました。

また、皮膚科では妊娠している旨を伝えた所、妊娠中でも使用できる薬を処方してもらえました。
また、お腹の赤ちゃんに影響が出ないよう、薬の使用方法についても詳しく教えてもらえました。

妊娠中でも、皮膚科で適切な治療を受けることができますよ。ですので、妊娠中のかゆみが辛くて
どうしようもない時はまずは皮膚科に行って診察を受けましょう。
また、その際は母子手帳とお薬手帳があればより安心ですよ。

多形妊娠疹の治療法

多形妊娠疹だと診断された場合、治療は主にステロイド剤による外用薬を用います。かゆみや発疹が
ひどい箇所に1日数回塗布することで、症状が治まります。また状況によっては抗アレルギー薬や
抗ヒスタミン薬を内服し、体内でのアレルギー反応を抑えます。

基本的には、妊娠中は、薬で症状を抑えることはできても完全に治すことが難しいです。一方、
出産すると数日以内に症状がなくなる人が多く、長くても3ヶ月位ではほぼ完治するようです。

妊娠中のステロイド、お腹の赤ちゃんは大丈夫?

妊娠中に薬を使う時、お腹の赤ちゃんに影響がないかどうかとても気になりますよね。
特にステロイドは、妊娠中に使うと危険というイメージが強く、医師から処方された薬でも
使用することをためらう人が実際多いようです。

しかし、実際のところは、ステロイドは妊娠中に使用しても危険はないと言われています。
なぜなら、外用薬の場合、皮膚から吸収されるステロイドの量は極めて少なく、お腹の赤ちゃんに
まず影響が無いことが分かっているからです。

一方で、ステロイドが完全に妊娠中に使っても安全だという事も確立されておらず、
100%悪影響がないと言い切れないのも事実です。

ステロイドは非常に効果が強く、即効性の高い薬です。ですので、お腹の赤ちゃんのためにも
使い方を正しく守り、長期間使用しないことがまずは大事です。

ステロイドは、使い方を守ればかゆみや発疹に早く効いてくれる優れた薬です。
ぜひ処方された用量や用法をしっかり確認し、正しく使いましょうね。

他にもあった!妊娠中に発症しやすいかゆみを伴う疾患

私が調べている中で、多形妊娠疹の他にも妊娠中に起こりやすい皮膚疾患がいくつかあることを
知りました。どれも全身のかゆみを伴う疾患なので、多形妊娠疹ではないかも・・・と思った人も
当てはまる病気があるかもしれません。ぜひ参考にしてください。

妊娠性痒疹

多形妊娠疹とよく似た症状の疾患が「妊娠性痒疹(にんしんせいようしん)」です。多形妊娠疹と
同じく、全身に赤い発疹が表れ、強いかゆみが起こる病気です。

妊娠性痒疹は妊娠3か月頃と早い時期から発症しやすく、経産婦に起こりやすいと言われています。
しかし、中には初めての妊娠時に発症する人もいます。
治療法は多形妊娠疹と同じくステロイド剤や内服薬で症状を抑える方法です。

妊娠初期から発症するため、長期間かゆみと赤みに悩まされる人が多いです。
早い時期にかゆみが辛い場合は、早めに医師の診察を受け適切な薬で治療を進めましょう。

妊娠性そう痒症

多形妊娠疹や妊娠性痒疹と異なり、赤い発疹を伴わない、全身のかゆみだけが表れる皮膚疾患もあります。
それが「妊娠性掻痒症(にんしんせいそうようしょう)」です。

妊娠性掻痒症は、直接かゆみを起こす発疹がなく、見た目は肌に変化が表れません。しかし、強い
かゆみが起こるため、多くの人は掻きむしって肌に傷や色素沈着が起こり、跡が残ってしまうようです。
特に夜、手足がかゆくなり、寝ている間に無意識にかきむしってしまうという悩みが多いのが、
妊娠性掻痒症の特徴です。

妊娠性掻痒症の原因は明確で、主に胆汁の鬱滞だと言われています。
妊娠中、お腹や子宮が膨らむにつれて肝臓が圧迫され、その働きが低下します。肝臓の機能が
低下することで胆汁の分泌量が低下します(鬱滞)。その結果、ビリルビン酸が皮膚に貯まり、
刺激を起こしてかゆみが発症するそうです。これが、妊娠性掻痒症の原因です。

つまり、妊娠性掻痒症はお腹が大きくなる妊娠中期から後期にかけて発症しやすい症状だと言えます。

また、妊娠性掻痒症は、皮膚表面に発疹がないため、主に外用薬は保湿剤を使う事が多いです。
しかし、中には掻きむしって傷が悪化した場合にステロイド剤を使うこともあるようです。内服薬に
関しては、胆汁の鬱滞が原因のため、皮膚科と産婦人科とで連携して処方されることもあります。

出産後、お腹の膨らみがなくなり肝臓の機能が回復すれば、自然に症状が治まります。

アトピー性皮膚炎の悪化

妊娠前からアトピー性皮膚炎を持っている人は、妊娠中に症状が強く表れるケースがあるようです。
原因は明確ではないですが、主に妊娠中のホルモンバランスの変化が影響していると考えられています。
また、体温上昇で汗をかきやすくなったり、肌が乾燥しやすくなることも原因ではないかと言われています。

治療方法は、ステロイド剤と内服薬を使って症状を抑えていきます。
幼い頃にアトピー性皮膚炎を患い、大きくなるにつれて症状が回復していた人は注意が必要です。
突然発疹とかゆみを発症し、特に首、手や乳首の周りなど皮膚の薄い部分に赤みと湿疹が残ってしまうことがあります。

乳首の周りの湿疹は、産後授乳が始まると治療が難しくなりますので、なるべく妊娠中に
ケアしておきましょうね。

皮膚疾患だけではない!?妊娠中にかゆみを起こす原因

また、調べていくうちに、妊娠中に肌がかゆくなるのは病気だけではないということが分かりました。

妊娠線ができる前兆?

妊娠中の肌のかゆみで、特に気を付けたいのが妊娠線です。

妊娠線は、妊娠中に起こる皮膚内部のひび割れのことを言います。
妊娠中、特にお腹は赤ちゃんの成長とともに大きく膨らみますよね。その際、お腹周りの皮膚も
引っ張られて伸びていきます。皮膚が伸びる際、皮膚の表面部分は水分量が多く柔らかいので
伸びやすいです。

一方、皮膚の内部は硬い細胞のため、伸びにくい性質があります。そのため、
力がかかり続けると急に内部に亀裂が入り、肉割れを起こしてしまう事があります。
これが皮膚表面に赤紫の縞模様となって見え、妊娠線となります。

妊娠線ができる前には、皮膚には強い力が長くかかり続けています。そのため、皮膚全体が刺激に弱く
敏感になっていることが多く、かゆみが起きます。

お腹周りやバスト、お尻周りなど、妊娠中に急に成長しやすい場所がピリピリとかゆみを感じる
場合は、妊娠線の前ぶれかも!?と疑ってみるとよいでしょう。

体重の急激な増加による皮膚の伸びにも注意

妊娠線と合わせて、もう一つ気を付けたい妊娠中の肌のかゆみが「急激な体重増加」に
よるものです。

妊娠中、特に悪阻が終わった妊娠中期頃から、食欲が回復し急に体重が増える人もいますよね。
体重が急に増えることで、脂肪が増え身体のサイズが急に大きくなることがあります。
妊娠線と同じく、これによって皮膚が伸びようとし、急に力がかかりかゆみを引き起こすことがあります。

二の腕や太ももなど、体重増加で急にサイズupしやすい場所に刺激とかゆみを感じ始めたら、
皮膚のバリアが低下している証拠かもしれません。適切な体重管理がおススメですね!

妊娠中の肌のかゆみ、上手に付き合って乗り越えましょう!

調べていくと、多形妊娠疹を始め、妊娠中の皮膚のかゆみのほとんどは、原因が
明確ではないことがわかりました。

しかも、どの症状も基本的には出産までかゆみや発疹が続き、出産後に改善するということが
分かり、私はショックでした。「出産まであと半年・・・このかゆみと付き合うのか」と
愕然としたのを今でも覚えています。

でも、早めに病院に行って薬を処方してもらったことや、早めにケアをしたことで、
かゆみは少しずつ落ち着き、寝不足も減りました。

調べないで自己流で対処していたら、もっとひどいかゆみでストレスが爆発していたかも
しれません。

妊娠中のかゆみは本当に辛いと思います。だからこそ、早めの対処で
上手く出産まで乗り切ってほしいと思います。

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